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メッセージ |
ステンドグラスは、ドイツのロイシュ修道院の発掘における9〜10世紀と推定される。
ステンドグラスの断片を除き、建造物に設置された最古の物はアウグスブルグ大聖堂の窓を飾るステンドグラスとされ、現在にいたっている。
美術形式の中で、絵画のように、光の反射に置いて見せる色彩と異なりステンドグラスは、建物の外と内とを仕切るガラスの壁であり鉱物によって発色させた色ガラスは光が透過する事により生彩を放ち、1日の光の変化、四季を通してダイナミックに移ろう太陽光線の下で存在をなしている。ステンドグラスを透過する光は建造物の壁、床を豊かな色彩で飾り、光を目に見える形で教え、空間をも認識させてくれる。
時代や芸術の流れと共にステンドグラスの様式も変化してきたが、光の対する形而上学的ディメンションは、いつの時代においても興味を抱かせる。
建築空間をより豊かにするために、ステンドグラスをデザイン、製作する者として考えなければならないのは、職人として技術的な裏付けを習練し美の本質への創造であるとともに、建主、建築家と共同作業する中で理解しあう空間意識であると思う。
建物を創造する上で、ステンドグラスを1つの要素として考え、より効果的なものを提供していきたい。
アトリエミュージデ 高井啓司 |
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